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文献詳細

雑誌文献

胃と腸5巻10号

1970年09月発行

文献概要

今月の主題 胃を除く消化器の早期癌(1) 症例

胃脂肪腫の1例

著者: 藤村一夫1 高橋淳司1 内村実1 藤原義剛1 林裕人1 田中秀俊2

所属機関: 1日大医学部萩原内科 2東京逓信病院消化器科

ページ範囲:P.1265 - P.1270

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はじめに

 胃脂肪腫は,胃良性腫瘍のうちでもまれなものとされており,その頻度は一般に0.6~4.8%といわれている.Whiteら1)(1929)が14例を報告して以来,Alverzら2),Palmerら3),Peabodyらが次々に多数例を集計報告しているが,本邦では,水野ら5)(1954)が胃癌に合併した一例を報告して以来現在までの報告例は,筆者らの調査では本症例を含めてもわずか19例にすぎない(表2).

 最近,筆者らはX線上ならびに内視鏡上胃ポリープと診断し,手術後胃脂肪腫と判明した一症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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