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文献詳細

雑誌文献

胃と腸5巻11号

1970年10月発行

文献概要

今月の主題 大腸の早期癌―胃を除く消化器の早期癌(2) 症例

迷入膵組織から発生したと思われるⅡc型早期胃癌の1例

著者: 広瀬俊太1 山田良太郎1 細野崇2 藤平尚文3 中島敏夫4 小林弘明5 森茂6

所属機関: 1大阪大学医学部第2外科 2大阪大学医学部第2内科 3大阪大学医学部中央臨床検査部 4市立豊中病院内科 5八尾市小林医院 6大阪労災病院放射線科

ページ範囲:P.1405 - P.1410

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 胃癌の発生母地として,潰瘍,ポリープ,胃炎のほか,迷入組織もその一つに古くから考えられている.迷入組織としては主に腸上皮,食道粘膜上皮および膵組織がとりあげられているが,迷入膵組織から癌化したと思われる症例は,ごく早期のものであっても癌病巣は胃壁深層にみられることが多い.

 最近筆者らは迷入膵が母地となったと思われ,しかも粘膜層のみに限局したⅡc型早期胃癌の極めて珍らしい症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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