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文献詳細

雑誌文献

胃と腸5巻12号

1970年11月発行

一頁講座

大腸癌の鑑別診断(3)―回盲部腫瘤について

著者: 丸山雅一1

所属機関: 1癌研究会附属病院 内科

ページ範囲:P.1492 - P.1492

文献概要

 回盲部は,直腸,S状結腸についで病変の多いところです.この部に腫瘤を触れる場合も日常しばしばあります.このようなときには,触診によって腫瘤の性状を詳しく知らなければならないのは勿論です.そのときにもっとも大事なのは,X線透視を存分に駆使することです.腫瘤と腸管の関係,腸管の可動性などを透視下の触診で納得のゆくまで調べることが必要です.それから,回盲部のX線検査は,最近流行の二重造影法だけに頼らずに,充えい法なり,粘膜法なり,状況に応じて有効とおもわれる方法を試してみることです.とくに,現在では古いといわれる経口検査法が非常に有効であるのがこの回盲部の診断です.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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