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文献詳細

雑誌文献

胃と腸5巻13号

1970年12月発行

今月の主題 胃潰瘍の再発・再燃

総説

胃潰瘍の再発率と再発の因子について

著者: 原義雄1

所属機関: 1新潟県立ガンセンター新潟病院内科

ページ範囲:P.1619 - P.1626

文献概要

 胃潰瘍は再発・再燃を起しやすい疾患であることは諸家の一致した見解であり,Bockus1)や丸谷2)は「胃潰瘍は再発しやすい疾患であり,胃潰瘍の再発を防ぐことは,活動性潰瘍を治すことよりも難しい」と述べているが,実に胃潰瘍は治りやすいが,また,きわめて再発を起しやすい疾患であり,これを防止することは至難のわざである.

 筆者らは「胃潰瘍は癌化するかどうか」の問題に興味をもち,果して潰瘍患者から癌患者が多発するかどうかを調べたいと考え,昭和36年4月,当院が開設されて以来,筆者らの取扱った胃潰瘍患者を丹念にfollow upして来た.その1つの副産物として,胃潰瘍の再発の実態をかなり,明確につかむことができた.今日はその再発の問題についてのみ言及してみたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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