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文献詳細

雑誌文献

胃と腸5巻13号

1970年12月発行

今月の主題 胃潰瘍の再発・再燃

総説

再発・再燃性胃潰瘍の内視鏡的特徴とその内科的治療

著者: 川井啓市1 井田和徳1 植松寿樹1 三崎文夫1

所属機関: 1京都府立医科大学第3内科

ページ範囲:P.1645 - P.1654

文献概要

 胃潰瘍には無症候性に経過して自然治癒に至る症例も存在するが1)2),愁訴をもって来院する病院症例では治療開始後僅か2週間で治癒するものから5年以上も未治癒のまま経過するものまで,種種の治癒傾向を有する潰瘍症例を対象にしなければならない.そのため患者の既往,胃局所・全身的諸因子を考慮して,まず潰瘍の再発・再燃を含めた治癒傾向を予測し,各症例に適した治療法を設定する必要がある.

 それに先だって,胃潰瘍の内視鏡所見と予後の推定3)4)5),あるいは潰瘍の経過に及ぼす心身医学的側面6)などに関して考察すべきであるが,すでに幾度か報告してきたので省略し,ここではまず治癒後の管理に必要な再発の問題について略記するとともに,胃潰瘍治療に関する基礎的問題ふれてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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