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文献詳細

雑誌文献

胃と腸5巻13号

1970年12月発行

文献概要

今月の主題 胃潰瘍の再発・再燃 症例

前壁Ⅱcの1例

著者: 今井秀夫1 松浦真吾1 林仁守1 小野厳1 瀬戸泰士2 長谷憲2 石館卓三34

所属機関: 1秋田市・中通病院胃腸科 2秋田市・中通病院外科 3秋田県立中央病院中検病理 4東北大学医学部病理

ページ範囲:P.1661 - P.1665

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 早期胃癌の診断は,二重造影法や胃内視鏡の普及発達により決してむずかしいものではなくなりつつあるが,前壁早期癌を正確に描出,診断することは容易ではない.とりわけ胃微細病変の質的診断に偉力を示す二重造影法も前壁は極めて弱く熊倉らが新たに前壁二重造影法を考案するまでは報告例が少なかった.本誌上には早川ら,および藤田らの報告があるが,最近熊倉らが前壁Ⅱc症例を集計したところ,昭和43年1月までに22例に達しているという.

 最近,筆者らも典型的所見を呈する前壁Ⅱc型早期癌を経験したので報告したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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