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前回までは,大腸癌の鑑別診断について,日常あまり積極的にとりあげられないような症例を中心に解説してみました.今回からは,大腸癌そのものの診断について,辺縁の変形と病変の大きさについて考えてみたいと思います.
同じ管腔臓器でも,大腸は胃とちがい,狭く,ほぼ一様な内腔を形成しているので,病変の大きさと所見のあらわれ方には,一定の法則性があります.したがって,X線像では,まず,辺縁の変化に注目する必要があります.そこで,はじめに,癌のなかでも変形が一側にしかあらわれない症例について考えてみることにします.
同じ管腔臓器でも,大腸は胃とちがい,狭く,ほぼ一様な内腔を形成しているので,病変の大きさと所見のあらわれ方には,一定の法則性があります.したがって,X線像では,まず,辺縁の変化に注目する必要があります.そこで,はじめに,癌のなかでも変形が一側にしかあらわれない症例について考えてみることにします.
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