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文献詳細

雑誌文献

胃と腸5巻2号

1970年02月発行

文献概要

今月の主題 線状潰瘍 座談会

線状潰瘍

著者: 村上忠重1 堀越寛2 川井啓市3 中島義麿4 白壁彦夫5 鈴木武松6

所属機関: 1順大・外科 2国立がんセンター・集検部 3京府医大・内科 4桐生市・まろ医院 5順大・内科 6昭和大・外科

ページ範囲:P.178 - P.193

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線状潰瘍を見つけるまでに

 村上(司会) 私が司会を承わることになったのですが今日は鈴木武松先生にわざわざ出てもらいました.おこがましい話ですが,線状潰瘍という言葉を日本の学会へ導入したのは,私と鈴木武松君との合作のようなものでして,そういう意味で張本人として鈴木君に来てもらったわけです.

 線状潰瘍という言葉は,そういう意味で割りに新しい言葉だと思います.しかしながら,文献を引いて見ますと,こういった潰瘍があることは随分前から気がつかれております.ただこれを臨床的なものに引き戻したという意味で,多少は私共の観察の意味があったのではないかと思います.そして今から考えて見ますと,線状潰瘍という言葉が果して正しかったか,むしろ線状瘢痕という言葉の方がよかったのではないか,ここら辺はいろいろ問題があるところだと思っております.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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