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文献詳細

雑誌文献

胃と腸5巻6号

1970年06月発行

今月の主題 症例・研究 特集

症例

典型的な胃静脈瘤の1例

著者: 赤星玄也1 高橋睦正2 川波寿2

所属機関: 1北九州市立小倉病院内科 2九州大学医学部放射線科

ページ範囲:P.665 - P.669

文献概要

 胃静脈瘤に関する報告は従来少なく,食道静脈瘤に比して極めて稀な疾患であると考えられてきた.しかしながら食道静脈瘤の存在する門脈圧充進症患者のレ線像をよく検討すると,胃静脈瘤が併存する場合が稀でないこと,また食道静脈瘤を伴わず胃静脈瘤のみ存在する例もあることが認められてきた1).一方血管外科の発達してきた今日,胃静脈瘤の外科的処理の観点から術前に,病変を正確に把握することは緊急の問題であり,その第一段階として胃静脈瘤の正確な診断が要求されるわけである.最近,食道静脈瘤を伴わず,典型的な胃レ線および内視鏡所見を呈し,経動脈性の門脈造影により確診しえた胃静脈瘤の1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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