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文献詳細

雑誌文献

胃と腸5巻6号

1970年06月発行

今月の主題 症例・研究 特集

症例

糞線虫症による蛋白喪失性腸症の1例

著者: 加藤義昭1 一柳貢1 佐野峯雄1 石原晃2 熊田信夫3 大宅さほ子3

所属機関: 1名古屋大学医学部第1内科教室 2大同病院内科 3名古屋大学医学部医動物学教室

ページ範囲:P.701 - P.706

文献概要

 糞線虫Strongyloides stercoralis(Bavay)は熱帯亜熱帯地方に広く分布し,人体に寄生する小桿線虫である.本邦においては沖縄,奄美群島地方に多く,流行地では罹患率もかなり高いが,大量の感染および頻繁な自家感染のある場合を除けば大部分は無症状に経過する.他の地方でも流行地からの移住者がなんらかの誘因によって急性症状を呈した報告が散見される.筆者らは最近著明な低蛋白血症および腸管吸収障害を伴った重症糞線虫症のthiabendazole治癒例を経験したので,その概要について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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