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特集 胃生検特集
直視下生検と細胞診
著者: 石岡国春 上野恒太郎 山形淳 小檜山満雄 白根昭男 山形紘 成田雄
所属機関: 1東北大学医学部山形内科
ページ範囲:P.829 - P.836
文献購入ページに移動胃内視鏡検査法の特長は,病変の発見が容易であると同時に,その病変の質的診断がかなりの程度に可能なことである.このため,胃内視鏡検査は日常検査法として広く普及し,今日では直径1cm以下の微小病変も臨床診断の対象になってきている.しかしながら,このようなより微小な癌,より早期の癌の診断が求められるようになるにつれて,胃内視鏡による肉眼的診断法のみではもはや診断困難な病変が次第に問題になってくる.
顕微鏡的診断法である直視下胃生検および細胞診は,このような胃疾患に対し最も確実な臨床検査法であり,次第に実地の臨床診断法として広く行なわれるようになりつつある.しかし,両検査法は,同じ顕微鏡的診断法であっても立場が異なるため,診断内容や検査手技の点で,その特長を異にする.
そこで,筆者らの行なってきた直視下胃生検と細胞診の成績をもとに,胃癌診断における両検査法の特長を比較検討してみた.
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