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文献詳細

雑誌文献

胃と腸5巻8号

1970年07月発行

文献概要

今月の主題 診断された微小胃癌 総説

微小胃癌の生検

著者: 鈴木茂1 市岡四象1 井手博子1 鈴木博孝1 遠藤光夫1 竹本忠良1 中山恒明1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.971 - P.976

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はじめに

 現在のX線,内視鏡の進歩,これにともなう胃生検法の発達により,どの程度まで微細な病変を診断しうるかについては,しばしば問題にされてきた.中でもごく小さな胃癌,特にⅡb病変を発見することは,X線および胃内視鏡にたずさわる者のひとつの大きな目標である.しかし,一般に長径1cm以内の小胃癌の診断は,現在の優れた内視鏡,胃生検法を駆使してもなお至難である.幸いわれわれは現在までに16病変のこの微小胃癌を経験しており,これをもとに,この内視鏡診断,生検成績に検討を加え,このような微小病変に対する胃生検法の特徴,意義について述べてみたい.

 なお,われわれはlcm以内の微小胃癌を次のような基準のもとに検討した.

 1)病巣は原発性のもので,他の部位の癌転移を含めない.

 2)X線,内視鏡所見を検討する必要上,非癌部分をも含めた全病変の最大径が1cm以内のもの.

 3)病変の最大径は摘出生標本からの計測による.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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