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技術解説
高位の胃病変のファイバースコープによる観察と撮影法
著者: 瀬底正彦1
所属機関: 1日本医科大学常岡内科
ページ範囲:P.1157 - P.1160
文献購入ページに移動しかし,一般的には胃上部の観察は,他の部位に比べて難かしいことはたしかであり,また,病変の存在は確認されても,その質的診断に関しては不十分であることが少なくない.そこで,内視鏡観察時の条件をよくするためには工夫が必要となる.同じ内視鏡診断でも胃カメラによる写真診断と,ファイバースコープによる直視下診断では,その診断に至る手技,過程は大いに異なる.胃上部診断上にも,各々その長所,短所はあるが,胃カメラでは反転撮影法を含めて,その撮影手技をルーチン化することが比較的容易であるのに対してFGS検査では,ことに初心者では,時に胃上部の観察が憶劫がられ,十分行なわれない嫌いがある.この点最近の改良されたFGSを用いれば「見てやろう」という気持になって行ないさえすれば観察・撮影は容易である.
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