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文献詳細

雑誌文献

胃と腸5巻9号

1970年08月発行

文献概要

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編集後記 フリーアクセス

著者: 芦沢真六

所属機関:

ページ範囲:P.1171 - P.1171

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 今月号のテーマはある意味では意地の悪いものである.実際に書かれた方たちは従来漠然とした考えはあったとしても,いざ症例を集め整理してみると厳密な意味で高位に入れてよい症例はどれか,更には高位とはどこだというような疑問が出,万人が共通に話し合える胃の特に上部の各部位をあらわす言葉のないことを感じられたことと思う.今後,早期癌分類のような簡明で解りやすい言葉で統一されることが望まれる.

 しかしその前に高位をも診断しようと努力することは,結局胃の中をすべて診断しようということ,即ちどこに病変があっても探し出せるぞということに通じるのではあるまいか.高位も,もう特別の場所としてではなく,日常検査の中に必ずそこの病変をも見逃さないような方法を組入れることが大切で,その意味で本号は読者の皆様に必ずお役に立つものと思う.

 たまたま本号に掲載されたT. Schopsの論文抄録およびその文献からは,外国における噴門部への関心,現状等が窺え,興味あるところである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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