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文献概要
今月の主題 狭窄を来す大腸疾患─診断のプロセスを含めて 主題
症例3
著者: 吉岡慎一郎1 鶴田修2 福永秀平1 山内亨介1 山崎博1 桑木光太郎1 竹田津英稔1 光山慶一3 鳥村拓司1 秋葉純4 平井郁仁5
所属機関: 1久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門 2久留米大学病院消化器病センター 3久留米大学病院炎症性腸疾患センター 4久留米大学医学部病理学講座 5福岡大学筑紫病院消化器内科
ページ範囲:P.1284 - P.1287
文献購入ページに移動患 者:43歳,女性.
主 訴:下血.
現病歴:3経妊2経産.子宮内膜症に対して近医婦人科に通院中であった.2013年2月ころから下血を認め,2月中旬に前医を受診した.注腸X線造影検査にて直腸に腫瘤性病変を認めたが,下部消化管内視鏡検査では確定診断に至らず経過観察となっていた.その後,当院婦人科にてチョコレート囊胞に対する術前精査加療目的で4月初旬に当科へ紹介され受診となった.
既往歴:30歳ころ子宮内膜症・チョコレート囊胞.34歳チョコレート囊胞加療(アルコール固定術).36歳帝王切開.
内服薬:酸化マグネシウム660mg/day.
家族歴:特記事項なし.
生活歴:喫煙歴および飲酒歴なし.
理学・身体所見:身長153cm,体重51.5kg,血圧110/80mmHg,脈拍70/min(整).体温36.2℃,呼吸数14回/min,SpO2 99%(room air).眼瞼結膜やや蒼白,眼球結膜黄染なし.胸部は心音・呼吸音に異常なし.腹部は平坦,軟,圧痛なし.筋性防御なし,反跳痛なし.下腹部正中に手術痕(+).表在リンパ節触知せず.
神経学的所見:異常所見なし.浮腫なし.
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