文献詳細
今月の主題 狭窄を来す大腸疾患─診断のプロセスを含めて
主題
症例4
著者: 高柳聡1 入口陽介1 小田丈二1 水谷勝1 冨野泰弘1 山里哲郎1 岸大輔1 大村秀俊1 藤田直哉1 竹中由希夫1 神谷綾子1 板橋浩一1 細井董三1 山村彰彦2
所属機関: 1東京都がん検診センター消化器内科 2東京都がん検診センター検査科
ページ範囲:P.1288 - P.1292
文献概要
患 者:77歳,女性.
主 訴:排便異常.
既往歴:高血圧症,慢性関節リウマチ,Sjögren症候群,虫垂炎手術(10歳代),胆石手術(60歳代).
現病歴:2013年1月ころより便が出にくくなった.6月に他医で総胆管結石にて加療の際に左上腹部腫瘤を触知したため,腹部超音波,腹部CT検査,およびMRIを受けるも異常を指摘されず経過観察となっていた.2013年12月に精査目的で当センターを受診した.
現 症:身長146cm,体重45kg,体温36.0℃,血圧128/68mmHg,腹部は軟,左上腹部にピンポン球大の腫瘤を触知した.
検査所見:軽度のLDHとALP上昇が認められた.
参考文献
掲載誌情報