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文献詳細

雑誌文献

胃と腸50巻10号

2015年09月発行

文献概要

今月の主題 狭窄を来す大腸疾患─診断のプロセスを含めて 主題

症例5

著者: 佐々木貴弘1 杉山隆治1 助川隆士1 富永素矢1 稲場勇平1 小澤賢一郎1 垂石正樹1 斉藤裕輔1

所属機関: 1市立旭川病院消化器病センター

ページ範囲:P.1293 - P.1296

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症例
 患 者:50歳代,男性.
 主 訴:発熱・下腹部痛.
 既往歴:1996年に胆石症に対して胆囊摘出術.
 生活歴:喫煙歴は胆囊摘出時まで喫煙(40本/day).飲酒歴はビール 500ml/day.
 現病歴:発熱・下腹部痛を主訴に前医を受診し,下部消化管内視鏡検査を施行したところS状結腸に全周性の狭窄を認め,当科へ紹介され受診となった.
 現 症:身長166.0cm,体重80kg.腹部は心窩部正中に手術痕を認めた.平坦・軟で左下腹部に軽度の圧痛を認めた.
 初診時血液検査所見(Table 1):炎症反応の上昇と,軽度腫瘍マーカーの上昇を認めた.

参考文献

1)長谷和生,久保徹.主要疾患─現況・病態・診断・治療:大腸憩室疾患.医のあゆみ別冊消化器疾患Ver.3.pp 620-623, 2006
2)杉山隆治,斉藤裕輔,垂石正樹,他.大腸憩室疾患の画像診断と治療.胃と腸 47:1083-1094, 2012
3)飯室正樹,中村志郎,樋田信幸,他.大腸憩室炎の診断と内科的治療.日本大腸肛門病会誌 61:1021-1025, 2008
4)伊瀬谷和輝,遠野千尋,齊藤匠,他.Apple core sign様の所見を呈した横行結腸憩室炎の1例.岩手病医会誌 54:150-179, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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