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今月の主題 狭窄を来す大腸疾患─診断のプロセスを含めて 主題
症例5
著者: 佐々木貴弘1 杉山隆治1 助川隆士1 富永素矢1 稲場勇平1 小澤賢一郎1 垂石正樹1 斉藤裕輔1
所属機関: 1市立旭川病院消化器病センター
ページ範囲:P.1293 - P.1296
文献購入ページに移動患 者:50歳代,男性.
主 訴:発熱・下腹部痛.
既往歴:1996年に胆石症に対して胆囊摘出術.
生活歴:喫煙歴は胆囊摘出時まで喫煙(40本/day).飲酒歴はビール 500ml/day.
現病歴:発熱・下腹部痛を主訴に前医を受診し,下部消化管内視鏡検査を施行したところS状結腸に全周性の狭窄を認め,当科へ紹介され受診となった.
現 症:身長166.0cm,体重80kg.腹部は心窩部正中に手術痕を認めた.平坦・軟で左下腹部に軽度の圧痛を認めた.
初診時血液検査所見(Table 1):炎症反応の上昇と,軽度腫瘍マーカーの上昇を認めた.
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