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今月の主題 狭窄を来す大腸疾患─診断のプロセスを含めて 主題
症例6
著者: 佐野村誠1 佐々木有一1 中悠1 吉田紘子1 原あずさ1 原美紀1 金泉美紗1 上田康裕1 西岡伸1 江頭由太郎2 廣瀬善信2 奥田準二3 樋口和秀4
所属機関: 1北摂総合病院消化器内科 2大阪医科大学病理学教室 3大阪医科大学附属病院がんセンター 4大阪医科大学第2内科
ページ範囲:P.1297 - P.1302
文献購入ページに移動患 者:46歳,女性.
主 訴:便秘.
既往歴・家族歴:特記すべきことなし.
現病歴:約3年前から便秘症状が出現した.次第に排便が2日に1行の兎糞状便となったため,近医にて緩下剤の処方を受け,消化管検査目的にて当科外来を受診した.
初診時現症:体温36.0℃,脈拍62/min,血圧118/56mmHg.意識清明で眼瞼結膜に貧血なし,眼球結膜に黄疸なし.腹部は平坦・軟で,疼痛・圧痛なし.排便回数は1〜2日に1行,普通便(緩下剤使用).
血液生化学検査所見(Table 1):貧血や炎症所見を認めなかった.腫瘍マーカーについてはCA125 48U/ml(<35.0)と軽度上昇していた.
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