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文献詳細

雑誌文献

胃と腸50巻10号

2015年09月発行

文献概要

今月の主題 狭窄を来す大腸疾患─診断のプロセスを含めて 主題

症例8

著者: 杉山隆治1 斉藤裕輔1 垂石正樹1 助川隆士1 小澤賢一郎1 富永素矢1 子野日政昭2 高田明生3

所属機関: 1市立旭川病院消化器病センター  2市立旭川病院外科 3市立旭川病院中央検査科病理

ページ範囲:P.1309 - P.1313

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症例
 患 者:60歳代,女性.
 主 訴:便通障害,貧血.
 既往歴:特記すべき事項なし.
 家族歴:特記すべき事項なし.
 現病歴:便通障害と貧血を主訴に受診した前医で下部消化管内視鏡検査と注腸X線造影検査が施行され,上行結腸と横行結腸に壁外浸潤を疑わせる伸展不良所見が指摘された.精査加療目的に当科を紹介され受診した.
 現 症:右側腹部に腫瘤を触知.表在リンパ節は触知せず.
 来院時血液検査所見:貧血と炎症反応上昇を認め,CEA,CA19-9,AFPは正常値であったが,slL2R 1,570U/ml,CA125 356U/mlと上昇を認めた.

参考文献

1)松川正明.腸間膜脂肪織炎.「胃と腸」編集委員会(編).胃と腸アトラスII下部消化管病変,2版.医学書院,pp 539-540, 2014
2)Vaglio A, Salvarani C, Buzio C. Retroperitoneal fibrosis. Lancet 367:241-251, 2006
3)松井英男,小泉淳,生越喬二,他.スキルス胃癌と鑑別を要する非腫瘍性疾患─後腹膜線維症.胃と腸 45:535-538, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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