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今月の主題 狭窄を来す大腸疾患─診断のプロセスを含めて 主題
症例8
著者: 杉山隆治1 斉藤裕輔1 垂石正樹1 助川隆士1 小澤賢一郎1 富永素矢1 子野日政昭2 高田明生3
所属機関: 1市立旭川病院消化器病センター 2市立旭川病院外科 3市立旭川病院中央検査科病理
ページ範囲:P.1309 - P.1313
文献購入ページに移動患 者:60歳代,女性.
主 訴:便通障害,貧血.
既往歴:特記すべき事項なし.
家族歴:特記すべき事項なし.
現病歴:便通障害と貧血を主訴に受診した前医で下部消化管内視鏡検査と注腸X線造影検査が施行され,上行結腸と横行結腸に壁外浸潤を疑わせる伸展不良所見が指摘された.精査加療目的に当科を紹介され受診した.
現 症:右側腹部に腫瘤を触知.表在リンパ節は触知せず.
来院時血液検査所見:貧血と炎症反応上昇を認め,CEA,CA19-9,AFPは正常値であったが,slL2R 1,570U/ml,CA125 356U/mlと上昇を認めた.
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