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文献詳細

雑誌文献

胃と腸50巻13号

2015年12月発行

文献概要

消化管組織病理入門講座・15

【小腸・大腸】Crohn病と腸結核─典型的肉眼像・組織像,肉芽腫の鑑別

著者: 田邉寛1 池田圭祐1 岩下明德1

所属機関: 1福岡大学筑紫病院病理部

ページ範囲:P.1762 - P.1771

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はじめに
 Crohn病*1を代表とする炎症性腸疾患や,結核を含めた一部の感染性腸疾患には,病理組織学的に種々の肉芽腫性病変が出現する.これら肉芽腫性病変は,それぞれ疾患別に特徴を有している.また肉芽腫性病変以外にも,それぞれの疾患に特徴的な肉眼的および病理組織学的所見が少なからず存在する.本稿では,Crohn病と腸結核における典型的肉眼像・組織像,および肉芽腫の鑑別(Table 1,2)を中心に述べる.

参考文献

1)渡辺英伸,遠城寺宗知,八尾恒良.腸結核の病理.胃と腸 12:1481-1496, 1977
2)岩下明徳,八尾恒良,渡辺英伸,他.術前の治療法別にみたCrohn病の病理形態像.胃と腸 19:287-308, 1984
3)岩下明徳,山田豊,喜多村邦弘,他.Crohn病─病理診断.胃と腸 32:365-376, 1997
4)蒲池紫乃,岩下明徳,八尾恒良,他.Crohn病診断基準の問題点─病理の立場から生検における非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を中心に.胃と腸 36:175-182, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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