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文献概要
今月の主題 知っておきたいまれな胃疾患 主題症例
腫瘍性疾患:低悪性度リンパ腫
著者: 赤松泰次1 下平和久2 三枝久能2 宮島正行2
所属機関: 1地方独立法人長野県立病院機構長野県立須坂病院内視鏡センター 2地方独立法人長野県立病院機構長野県立須坂病院消化器内科
ページ範囲:P.768 - P.770
文献購入ページに移動低悪性度リンパ腫には,MALTリンパ腫,濾胞性リンパ腫,マントル細胞リンパ腫の3種類があり,組織学的にはいずれも小型異型リンパ球の均一な浸潤を認めることが特徴である.しかし,マントル細胞リンパ腫の予後は,MALTリンパ腫や濾胞性リンパ腫に比較して一般に不良であり,“低悪性度”とはいえない.したがって,初回診断時には,各種免疫組織染色を行って,3者を正確に鑑別しておくことが重要である.胃に発生する低悪性度リンパ腫の大部分はMALTリンパ腫であり,濾胞性リンパ腫やマントル細胞リンパ腫は比較的まれである.
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