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今月の主題 知っておきたいまれな胃疾患 主題症例
非腫瘍性疾患:サルコイドーシス
著者: 東俊太朗1 西山仁1 峯彩子1 木下梨華子1 成田翔平1 荻原久美1 塩田純也1 村田朋哉1 後藤高介1 宿輪三郎2 伊東正博3
所属機関: 1国立病院機構長崎医療センター消化管内科 2佐世保共済病院内視鏡センター 3国立病院機構長崎医療センター病理部
ページ範囲:P.792 - P.794
文献購入ページに移動サルコイドーシスはリンパ節,肺,眼,心臓などの多臓器を侵す非感染性,原因不明の全身性疾患であり,病理組織学的には非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を特徴とする.患者の90%以上は肺病変を有し,消化管病変は食道,胃,小腸,虫垂,大腸,直腸で報告例があるがまれである.消化管病変の報告例の大部分は胃病変であり,欧米では1936年にSchaumann1),また本邦では1960年に長村ら2)により初めて報告されたが症例数は少なく,筆者らが「医中誌」で検索(会議録を除く)しえた限りでは,2014年までの本邦での報告例は98症例である.
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