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文献詳細

雑誌文献

胃と腸50巻6号

2015年05月発行

文献概要

今月の主題 知っておきたいまれな胃疾患 主題症例

非腫瘍性疾患:胃蜂窩織炎

著者: 浦出伸治1 金子昌史1 篠原敏也2 三井慎也3 野村昌史4

所属機関: 1三重厚生連松阪中央総合病院胃腸科 2手稲渓仁会病院病理診断科 3記念塔病院消化器内科 4さっぽろ大通り内視鏡クリニック

ページ範囲:P.795 - P.797

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疾患の概念
 胃蜂窩織炎はびまん性あるいは限局性の非特異的化膿性疾患で,広義には胃膿瘍も含む.成因により原発性,続発性および特発性に分類される.原発性は胃炎,胃潰瘍,胃癌あるいは異物に起因するもので,胃壁の損傷が関与すると考えられている.続発性は他臓器の感染巣から直接あるいは血行性,リンパ行性に炎症が波及するもので,心内膜炎,骨髄炎,膵炎,胆囊炎,中耳炎などに続発する.特発性は胃や他臓器に特別な病変を認めないものである.

参考文献

1)中澤俊郎,鈴木健太,小林勲,他.急性胃蜂窩織炎の1例.日消誌 96:1266- 1270,1999
2)碓氷章彦,蜂須賀喜多男,山口晃弘,他.亜急性び慢性胃蜂窩織炎の1例.臨外 38:541- 546,1983
3)高取健人,山下幸政,井上晴江,他.内視鏡的粘膜切開ドレナージにて軽快した胃蜂窩織炎の一例.Gastroenterol Endosc 48:2772- 2779,2006
4)坂井みき,藤原淳,安田洋二,他.超音波内視鏡検査が診断,治療効果判定に有用であった急性胃蜂窩織炎の1例.日消誌 100:1375-1381,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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