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今月の主題 肉芽腫を形成する消化管病変 序説
肉芽腫を形成する消化管病変の鑑別診断
著者: 小澤俊文1
所属機関: 1佐藤病院消化器内科
ページ範囲:P.1407 - P.1408
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消化器内視鏡の画質向上などに伴い,癌など上皮性腫瘍性病変に対する生検を行う機会は減少傾向にあると思われる.一方で,日常診療で遭遇する機会の少ない炎症性疾患や変性疾患,上皮下主体に発育する病変などでは診断を生検に依拠せざるをえない場合も多い.そのなかでも生検組織に肉芽腫の存在を確認される場合は少なく,その結果を診断にどのように結びつけるか迷われる読者も多いのではないかと考える.
消化器内視鏡の画質向上などに伴い,癌など上皮性腫瘍性病変に対する生検を行う機会は減少傾向にあると思われる.一方で,日常診療で遭遇する機会の少ない炎症性疾患や変性疾患,上皮下主体に発育する病変などでは診断を生検に依拠せざるをえない場合も多い.そのなかでも生検組織に肉芽腫の存在を確認される場合は少なく,その結果を診断にどのように結びつけるか迷われる読者も多いのではないかと考える.
参考文献
1)江頭由太郎.類上皮細胞肉芽腫.胃と腸 47:823, 2012
2)岩下明德.類上皮細胞肉芽腫.八尾恒良(監),「胃と腸」編集委員会(編).胃と腸用語辞典.医学書院,p 258, 2002
3)厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患等克服研究事業)「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」(渡辺班).平成24年度総括・分担研究報告書.pp 41-45, 2013
4)サルコイドーシスの診断基準と診断の手引き─2015ドラフト.日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会 http://www.jssog.com/www/top/shindan/shindan2-1new.html
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7)八尾恒良.新しいCrohn病の診断基準(案)について.胃と腸 31:451-464, 1996
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