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文献詳細

雑誌文献

胃と腸51巻12号

2016年11月発行

今月の主題 十二指腸の上皮性腫瘍

主題

十二指腸上皮性腫瘍の内視鏡診断─内視鏡的スクリーニングと通常観察─私はこうしている

著者: 小山恒男1 高橋亜紀子1 依光展和1

所属機関: 1佐久総合病院佐久医療センター内視鏡内科

ページ範囲:P.1536 - P.1542

文献概要

要旨●十二指腸ESDは難易度が高く,術中,術後の偶発症率も高いため,高度の技術を要する.また,十二指腸は複雑な走行をしているため,死角になる部分が多い.その構造を十分に理解したうえで,慎重に観察することが重要である.十二指腸球部から2nd portionへscopeを挿入後に,scopeを引くとたわみがとれ,先端は3rd portionへ進むが,scopeを挿入すると逆に先端は口側へ移動する.この際に,軸が回転するため,注意が必要である.上十二指腸角や下十二指腸角の肛門側など,内視鏡検査の死角になりやすい部位があるため,注意深く観察することが重要である.

参考文献

1)小野裕之,野中哲,上堂文也,他.十二指腸における非乳頭部腫瘍に対するEMR,ESDの現状と問題点.胃と腸 46:1669-1677, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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