文献詳細
今月の主題 まれな食道疾患の鑑別診断
症例 ─隆起を主体とする上皮性病変の特徴と鑑別─食道腺過形成
著者: 賴田顕辞1 三池忠2
所属機関: 1高知赤十字病院病理診断科部 2宮崎大学医学部内科学講座消化器血液学分野
ページ範囲:P.172 - P.173
文献概要
数年来の嚥下困難感を主訴に,上部消化管内視鏡検査にて下部食道に長径15mm大の粘膜下腫瘍(submucosal tumor ; SMT)が認められ,頂部の窪みより粘液の流出がみられた.診断目的と本人の強い希望から内視鏡的粘膜下層剝離術(endoscopic submucosal dissection ; ESD)が施行され,病理組織学的には食道腺の過形成と考えられた.
参考文献
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