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文献詳細

雑誌文献

胃と腸51巻2号

2016年02月発行

今月の主題 まれな食道疾患の鑑別診断

症例 ─びらん・潰瘍・陥凹を示す病変の特徴と鑑別─憩室内癌

著者: 太田正穂1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器外科

ページ範囲:P.208 - P.210

文献概要

症例の特徴
 既往歴:アルコール性肝硬変,心筋症,食道癌.
 現病歴:2004年に食道癌に対して前医にて内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection ; EMR)を施行していた.以後,年1回程度の内視鏡による経過観察を行っていた.2013年の内視鏡検査で中部食道に上皮内癌が指摘されたため,当科へ紹介され受診となり,アルゴンプラズマ凝固法を行った.治療後は約半年ごとに内視鏡検査による経過観察を行っていたが,2015年6月の内視鏡検査で下部食道の憩室内に病変が指摘された.

参考文献

1)八坂朗,嶺博之,雷哲明,他.本邦における良性食道疾患に併存した食道癌.日消外会誌 17:681-689, 1984
2)原正,千野修,島田英雄,他.食道憩室内癌の臨床病理学的検討.Gastroenterol Endosc 49:1653-1660, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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