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文献詳細

雑誌文献

胃と腸51巻2号

2016年02月発行

文献概要

今月の主題 まれな食道疾患の鑑別診断

症例 ─特異的な色調を示す病変の特徴と鑑別─Cowden病

著者: 高橋亜紀子1 小山恒男1

所属機関: 1佐久総合病院佐久医療センター内視鏡内科

ページ範囲:P.238 - P.239

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症例の特徴
 歯茎に白色調の扁平隆起が多発していた1).通常光観察(white light imaging)にて食道全体に白色調で境界明瞭な扁平隆起を無数に認めた.表面平滑で大小不同があり,サイズは数mm程度であった.ヨード染色にて病変は濃染した.NBI(narrow band imaging)観察では境界明瞭な白色調の隆起であった.
 白色扁平隆起の生検にて,扁平上皮の過形成であった.

参考文献

1)友利彰寿,小山恒男.異所性胃粘膜を合併したCowden病.日本食道疾患研究会(編).食道疾患レアケース・アトラス.医学書院,1999
2)Lloyd KM 2nd, Dennis M. Cowden's disease. A possible new symptom complex with multiple system involvement. Ann Intern Med 58:136-142, 1963
3)廣瀬靖光,魚住淳,土橋一代,他.過誤腫性ポリポーシス─Cowden病の長期経過.胃と腸 45:2085-2092, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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