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文献詳細

雑誌文献

胃と腸51巻3号

2016年03月発行

文献概要

今月の主題 知っておきたいまれな大腸悪性腫瘍 主題症例

大腸印環細胞癌

著者: 冨野泰弘1 奥田圭二2 入口陽介1 小田丈二1 水谷勝1 高柳聡1 山里哲郎1 藤田直哉1 清水孝悦1 斎藤聡3 畑田康政3 鵜沼清仁2 田中靖2 飯原久仁子4 山村彰彦5

所属機関: 1東京都がん検診センター消化器内科 2東京山手メディカルセンター放射線科 3東京山手メディカルセンター消化器内科 4東京山手メディカルセンター病理診断科 5東京都がん検診センター検査科

ページ範囲:P.331 - P.335

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疫学
 一般的に大腸癌の多くは高分化・中分化腺癌で,限局性の発育形態を呈している.これに対して,その他の組織型の占める割合は本邦では1.9〜7.0%1)と少なく,なかでも大腸印環細胞癌は,0.2%〜1.2%2)とさらに低率である.男女比に有意差はなく,占居部位に関して右側結腸に多いとする報告もあるが,統一した見解は得られていない.また,他の組織型に比べて若年発症であることが特徴的とされている.

参考文献

1)出江洋介,川崎恒雄,丸山祥司,他.大腸低分化型癌の臨床病理学的検討.日臨外医会誌 55:1385-1391, 1994
2)牧野知紀,三嶋秀行,池永雅一,他.大腸印環細胞癌の臨床病理学的検討.日消外会誌 39:16-22, 2006
3)金井明彦,森淑美,金田敏樹,他.大腸早期印環細胞癌の1例.Pro Dig Endosc 49:122-125, 1996
4)森山仁,澤田寿仁,宇田川晴司,他.大腸印環細胞癌の臨床病理学的検討.日本大腸肛門病会誌 56:174-179, 2003
5)二村聡,大石純,佐藤啓介.狭窄を来す大腸疾患─病理医の立場から.胃と腸 50:1267-1272, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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