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文献詳細

雑誌文献

胃と腸51巻3号

2016年03月発行

文献概要

今月の主題 知っておきたいまれな大腸悪性腫瘍 主題症例

乳房外Paget病

著者: 古賀佳織1 柴山慶継2 古賀文二2

所属機関: 1福岡大学医学部病理学教室 2福岡大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.358 - P.361

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疫学
 高齢者の外陰部,肛囲,腋窩などに生じ,特に外陰部に好発する.欧米では女性に多いとされるが,本邦では男性に多い1).ただし,羞恥心から医療機関を受診しない女性が相当数いる可能性があり,正確な性差は不明である.原発性外陰部腫瘍に占める割合は約2%以下とまれで,それ以外の部位での頻度はさらに低い.

参考文献

1)清水道生.Paget病および乳房外Paget病.真鍋俊明,清水道生(編).腫瘍病理鑑別診断アトラス─皮膚腫瘍I 角化細胞性腫瘍,付属器系腫瘍と皮膚特有の間葉系腫瘍.文光堂,pp 93-94, 2010
2)大原國章.乳房外パジェット病─診断と治療の変遷.日臨 71(増刊号):653-658, 2013
3)Goldblum JR, Hart WR. Perianal Paget's disease:a histologic and immunohistochemical study of 11 cases with and without associated rectal adenocarcinoma. Am J Surg Pathol 22:170-179, 1998
4)日本皮膚悪性腫瘍学会(編).乳房外パジェット病.科学的根拠に基づく皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン,1版.金原出版,pp 89-106, 2007
5)日本皮膚悪性腫瘍学会(編).乳房外Paget病.皮膚悪性腫瘍取扱い規約,2版.金原出版,pp 57-77, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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