文献詳細
文献概要
今月の主題 知っておきたいまれな大腸悪性腫瘍 主題症例
転移性大腸腫瘍(肺癌)
著者: 山野泰穂1 宮島正行2 松下弘雄1 吉川健二郎1 高木亮1 原田英嗣1 田中義人1 中岡宙子1 吉田優子1
所属機関: 1秋田赤十字病院消化器病センター 2長野赤十字病院第1消化器内科
ページ範囲:P.366 - P.372
文献購入ページに移動転移性大腸腫瘍は全大腸腫瘍の0.1〜1%と報告されており1),その原発臓器に関して原岡ら2)は剖検資料による検討では,胃が19.90%と最も多く,次いで膵が11.23%,肺が7.52%,大腸が7.41%,卵巣が5.97%と続き,以下,肝・肝内胆管,胆囊,子宮頸部,膀胱,前立腺,子宮体部,食道,乳房,肝外胆管と報告している.また,二宮ら3)は転移率が高い悪性腫瘍の原発部位は,卵巣が30.5%,腹膜・腸間膜が25%,子宮体部が21.5%,虫垂が21%,子宮頸部が21%であり,大腸における転移先は横行結腸,S状結腸,直腸で80%と報告している.
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