文献詳細
私の一冊
①2003年第38巻5号「胃型早期胃癌の病理学的特徴と臨床像─分化型癌を中心に」/②2003年第38巻10号「胃腺腫の診断と治療方針」 フリーアクセス
著者: 九嶋亮治1
所属機関: 1滋賀医科大学臨床検査医学講座(附属病院病理診断科)
ページ範囲:P.826 - P.826
文献概要
現在,早期胃癌研究会などで,胃型の形質を呈する(特に低異型度の)分化型癌が当たり前のように提示されているが,かつて,胃分化型癌は“腸上皮化生から発生する腸型腺癌”であるというのが定説であった.①は臨床的・病理学的に胃型腺癌が市民権を得るのに大きな役割を果たしたと思っている.一方,②で私たちは“胃型腺腫(幽門腺腺腫)”なるものを初めて紹介した.極めてまれなものとされていたが,報告される症例が散見されるようになり,徐々に認知される病変になってきた.
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