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著者: 大倉康男1
所属機関: 1PCL JAPAN 病理・細胞診センター
ページ範囲:P.857 - P.857
文献購入ページに移動除菌後発見胃癌の臨床的特徴は,鎌田らが春間らの研究を推し進め,除菌後10年未満と10年以上を比較して示している.本特集の他の研究者も同様の結果を述べているが,“20mm以下,体中部から下部,陥凹型,分化型癌”がキーワードである.多数の症例が例示されており,診断の参考になるものである.除菌後発見胃癌発生の危険因子として,八田らは喫煙が総量依存的に関係していると報告している.また,DNAメチル化異常の点から,除菌後発見胃癌のリスク層別化を図ろうとする中島らの論文は興味深いものである.さまざまな観点から除菌後発見胃癌のリスク因子が検討されていることを知ることができ,勉強になった.
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