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文献詳細

雑誌文献

胃と腸51巻9号

2016年08月発行

今月の主題 消化管画像プレゼンテーションの基本と実際

序説

消化管病変診断の基本手順

著者: 斉藤裕輔1

所属機関: 1市立旭川病院消化器病センター

ページ範囲:P.1115 - P.1118

文献概要

はじめに
 消化管画像診断の基本手順として,病変の発見,画像撮影と診断,病変摘除後の病理との対比,画像の振り返りという,早期胃癌研究会で行われている手順で進めることが重要であり,この形式に沿うことで本邦独自の消化管診断学は発展してきた.一般に学会や研究会で提示される症例は,まれな症例,診断に苦慮した,または臨床・病理学的に問題のある症例,の3つに分類される.これらの症例提示の際に最も重要な点は,提示症例の問題点を明らかにすること,かつその問題点を討論するに十分な画像資料を提示することである.症例提示の仕方ひとつで,聴衆に深く記憶されるようなすばらしい症例となったり,症例自体はすばらしいものの,プレゼンテーション方法が不十分なため十分な議論を尽くせない結果,症例の価値がわかりにくく,記憶に残らない症例となったりもする.本号では,近年のさまざまなモダリティの登場も考慮した消化管症例プレゼンテーションの基本手順について特集することとした.以下,筆者が考える提示症例の準備および提示症例作成法の概略について述べる.

参考文献

1)斉藤裕輔.消化管造影・内視鏡観察のコツ〔早期胃癌研究会における提示の基本〕提示前の準備と画像構成.胃と腸 38:374-378, 2003
2)多田正大.〔内視鏡観察のコツ〕良い内視鏡写真撮影のコツ.胃と腸 38:1345-1350, 2003
3)八尾恒良.〔早期胃癌研究会における提示の基本〕良い写真・悪い写真.胃と腸 38:253-257, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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