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文献詳細

雑誌文献

胃と腸51巻9号

2016年08月発行

文献概要

今月の主題 消化管画像プレゼンテーションの基本と実際 主題

画像診断プレゼンテーションの基本手順:胃

著者: 八尾建史1 今村健太郎1 山岡梨乃1 長濱孝1 金光高雄2 植木敏晴2 三上公治3 前川隆文3 原岡誠司4 岩下明德4

所属機関: 1福岡大学筑紫病院内視鏡部 2福岡大学筑紫病院消化器内科 3福岡大学筑紫病院外科 4福岡大学筑紫病院病理部

ページ範囲:P.1131 - P.1148

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要旨●消化管画像診断プレゼンテーションの基本手順を早期胃癌症例の内視鏡的切除例と外科切除例を用いて提示し,それぞれについて提示する項目となぜそのような項目や手順が必要かについて筆者の考えを述べた.まずは,一定の観察条件できれいなX線造影・内視鏡画像を撮影することが必要であることは言うまでもない.重要なポイントは,漫然と画像を撮影するのではなく,何を読影すべきかという明確な知識と意思を持って撮影を行うことである.そして必ず術後,詳細に画像所見と病理所見とを対比できるようにオリエンテーションやランドマークを撮影した画像に残すことである.本稿が,画像診断の研究会のプレゼンテーションを作成する先生方や「胃と腸」の症例報告を記載する先生方の参考になれば幸いである.

参考文献

1)Yao K, Iwashita A, Nambu M, et al. Nature of white opaque substance in gastric epithelial neoplasia as visualized by magnifying endoscopy with narrow-band imaging. Dig Endosc 24:419-425, 2012
2)Kanemitsu T, Yao K, Nagahama T, et al. The vessels within epithelial circle(VEC)pattern as visualized by magnifying endoscopy with narrow-band imaging(ME-NBI)is a useful marker for the diagnosis of papillary adenocarcinoma:a case-controlled study. Gastric Cancer 17:469-477, 2014
3)八尾恒良,田邉寛,長浜孝,他.胃の陥凹型SM癌の病理組織構築と対比した内視鏡所見─pSM2癌診断のための観察方法と診断限界.胃と腸 43:1109-1125,2008
4)Nagahama T, Yao K, Imamura K, et al. Diagnostic performance of conventional endoscopy in the identification of submucosal invasion by early gastric cancer:the“non-extension sign”as a simple diagnostic marker. Gastric Cancer 2016 May 10. [Epub ahead of print]
5)八尾建史,櫻井俊弘,中原束,他.von Recklinghausen病に合併した十二指腸悪性神経鞘腫の1例.胃と腸 27:445-450, 1992
6)八尾建史,津田純郎,八尾恒良,他.アフタ様潰瘍と微細病変から1年3か月の経過で典型的直腸炎型潰瘍性大腸炎の像を呈した1例.胃と腸 28:463-469, 1993
7)八尾建史,竹村聰,櫻井俊弘,他.胃底腺領域の早期高分化腺癌の1例.胃と腸 29:1083-1088, 1994
8)八尾建史,岩下明徳,中原束,他.胃型の粘膜内高分化型腺癌の1例.胃と腸 34:555-561, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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