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文献詳細

雑誌文献

胃と腸51巻9号

2016年08月発行

今月の主題 消化管画像プレゼンテーションの基本と実際

主題

組織学的マクロ再構築図(いわゆるマッピング図)の作り方─消化管画像診断に必要な病理標本の取り扱いの基本手順

著者: 江頭由太郎1 芥川寛1

所属機関: 1大阪医科大学病理学教室

ページ範囲:P.1185 - P.1196

文献概要

要旨●組織学的マクロ再構築図(以下,再構築図)の基本的な作成手順と作成実例を解説した.再構築図は画像診断と病理組織所見を対比する際の,両者の仲介役として重要な役割を担っている.消化管疾患の再構築図が最も頻繁に利用されるのは,早期癌あるいは表在癌における癌の進展範囲,深達度に対してであるが,①Barrett食道の組織学的粘膜構築,②萎縮性胃炎の分布や萎縮腺境界の構築,③炎症性腸疾患の潰瘍の構築,などの非腫瘍性疾患に対しても応用可能である.再構築図作成は決して難しいものではなく,医学部の講義程度の病理学的知識で十分に作成可能であるので,病理医だけではなく,その疾患の画像診断や画像プレゼンテーションに携わる臨床家自らが作成されることを推奨する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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