文献詳細
文献概要
今月の主題 表在型食道胃接合部癌の治療戦略 序説
表在型食道胃接合部癌の取り扱い
著者: 小山恒男1
所属機関: 1佐久総合病院佐久医療センター内視鏡内科
ページ範囲:P.289 - P.291
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食道胃接合部癌の定義は,本邦と欧米で異なる.欧米ではSiewert分類1)が一般的で,食道胃接合部(esophagogastric junction ; EGJ)の口側1〜5cmをType I,口側1cm〜肛門側2cmまでをType II,肛門側2〜5cmまでをType IIIと分類している.一方,本邦では食道癌取扱い規約2)でも,胃癌取扱い規約3)でも西分類4)が採用され,EGJの上下2cmに発生した癌を食道胃接合部癌としている.ただし,このEGJを,いかに診断するのか? 問題が多い.
食道胃接合部癌の定義は,本邦と欧米で異なる.欧米ではSiewert分類1)が一般的で,食道胃接合部(esophagogastric junction ; EGJ)の口側1〜5cmをType I,口側1cm〜肛門側2cmまでをType II,肛門側2〜5cmまでをType IIIと分類している.一方,本邦では食道癌取扱い規約2)でも,胃癌取扱い規約3)でも西分類4)が採用され,EGJの上下2cmに発生した癌を食道胃接合部癌としている.ただし,このEGJを,いかに診断するのか? 問題が多い.
参考文献
1)Siewert JR, Stein HJ. Carcinoma of the cardia:Carcinoma of the gastroesophageal junction classification, pathology and extent of resection. Dis Esophagus 9:173-182, 1996
2)日本食道学会(編).食道癌取扱い規約,第11版.金原出版,2015
3)日本胃癌学会(編).胃癌取扱い規約,第14版.金原出版,2010
4)西満正,加治佐隆,阿久根務,他.噴門癌について─食道胃境界部癌の提唱.外科診療 15:1328-1338, 1973
5)小山恒男,高橋亜紀子.食道胃接合部腺癌の内視鏡診断.胃と腸 50:1142-1151, 2015
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