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増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 画像所見〔咽喉頭・食道〕
glycogenic acanthosis
著者: 丸山保彦1
所属機関: 1藤枝市立総合病院消化器内科
ページ範囲:P.543 - P.543
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GA(glycogenic acanthosis)は上皮層肥厚,特に細胞質内にグリコーゲン顆粒を有する有棘細胞の肥厚である.通常内視鏡観察では,数mm〜1cm程度の類円形で表面平滑な限局性白色隆起を呈し,多発して存在することが多く,高齢者男性の食道でよく観察される(Fig. 1).NBI観察では周囲より血管密度が低いことを反映して白色調を呈し,ヨード染色では濃染する(Fig. 2).GAに近接すると,その表面に程度の差はあるが白濁した微細な点状〜棘状隆起が伸び出している所見を観察できる(Fig. 3).同部はヨード染色像で点状に抜け,皮膚の脂腺開口部に類似して見える(Fig. 4).
GA(glycogenic acanthosis)は上皮層肥厚,特に細胞質内にグリコーゲン顆粒を有する有棘細胞の肥厚である.通常内視鏡観察では,数mm〜1cm程度の類円形で表面平滑な限局性白色隆起を呈し,多発して存在することが多く,高齢者男性の食道でよく観察される(Fig. 1).NBI観察では周囲より血管密度が低いことを反映して白色調を呈し,ヨード染色では濃染する(Fig. 2).GAに近接すると,その表面に程度の差はあるが白濁した微細な点状〜棘状隆起が伸び出している所見を観察できる(Fig. 3).同部はヨード染色像で点状に抜け,皮膚の脂腺開口部に類似して見える(Fig. 4).
参考文献
1)高橋亜紀子,小山恒男.特異的な色調を示す病変の特徴と鑑別─Cowden病.胃と腸 51:238-239, 2016
2)根本哲生.消化管組織病理入門講座「食道」──正常と炎症性疾患.胃と腸 49:1906-1913, 2014
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