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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 画像所見〔咽喉頭・食道〕

黄色腫(xanthoma)

著者: 高木靖寛1

所属機関: 1芦屋中央病院内科

ページ範囲:P.544 - P.544

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定義
 泡沫細胞,すなわち黄色腫細胞の集簇による病変である.胃ではよく認められるが内視鏡検査による食道での頻度は0.46%とまれである1).病理組織学的に黄色腫細胞は扁平上皮間結合組織乳頭部に嵌り込むように存在するため2),この所見が内視鏡像にも反映される.すなわち,典型例では多数で点状の黄白色小顆粒の集簇として観察される(Fig. 1a).拡大観察では乳頭の配列に一致して黄白色顆粒がみられ,このなかに縮れて走行する微細血管が観察され特徴的である2)(Fig. 1b).黄色腫細胞の量が多く充満した場合は顆粒結節状となることもある.

参考文献

1)有馬美和子,多田正弘.食道黄色腫の2例.胃と腸 43:317-320, 2008
2)高木靖寛,岩下明德,池田圭祐,他.まれな食道良性腫瘍および腫瘍様病変の臨床・病理.胃と腸 43:279-288, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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