文献詳細
増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017
画像所見〔咽喉頭・食道〕
文献概要
定義
顆粒細胞腫は,Schwann細胞由来の腫瘍とされ,全身のいかなる臓器にも発生する.好発部位は皮膚や舌で,5〜9%が消化管に発生し,その多くは食道にみられる.ややくすんだ黄白色調の粘膜下腫瘍(submucosal tumor ; SMT)で,大きさ10mm以下のものでは半球状,丘状の非特異的な形態であるが,10mm以上の大きさになると「臼歯状所見」と表現される特徴的な形態を示し,内視鏡像のみでも比較的診断は容易である(Fig. 1a)1).
顆粒細胞腫は,Schwann細胞由来の腫瘍とされ,全身のいかなる臓器にも発生する.好発部位は皮膚や舌で,5〜9%が消化管に発生し,その多くは食道にみられる.ややくすんだ黄白色調の粘膜下腫瘍(submucosal tumor ; SMT)で,大きさ10mm以下のものでは半球状,丘状の非特異的な形態であるが,10mm以上の大きさになると「臼歯状所見」と表現される特徴的な形態を示し,内視鏡像のみでも比較的診断は容易である(Fig. 1a)1).
参考文献
1)高木靖寛,岩下明德,山田豊,他.消化管顆粒細胞腫の診断と治療.胃と腸 39:628-639, 2004
2)長島雅子,多田正大,九嶋亮治,他.大臼歯様外観を呈した盲腸顆粒細胞腫の1例.胃と腸 40:1073-1078, 2005
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