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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 画像所見〔胃〕

胃小区模様(gastric area)

著者: 八木一芳1

所属機関: 1新潟県立吉田病院

ページ範囲:P.565 - P.565

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定義
 胃小区模様とは,胃粘膜表面に溝によって小さく区画されている模様を指す1).胃小区の大きさは切除胃固定標本で幽門腺領域では長径3〜6mm,短径2〜3mm,胃底腺領域では径2〜3mmとされている1)2).病理組織学的には,胃小区を囲っているのは樹枝状に分岐した大型の胃小溝である3).胃小区の形態分類は井田1)の分類がある.この分類はコントラスト法によって描出される胃小区を幽門腺粘膜と胃底腺粘膜に分けて,前者をP型,後者をF型としている.萎縮性変化の進行とともに小区間溝は広く深くなり,小区の形態も不整になり,その形態がP0〜P3,F0〜F3までに分類されている1)

参考文献

1)井田和徳.マクロレベルでの形態.川井啓市.胃─形態とその機能,2版.医学書院,pp 22-25, 1994
2)山田直行.胃体部における胃小区形態と胃炎性変化の関連.竹本忠良.胃体部胃炎.医学図書出版,p 13, 1984
3)吉井隆博.臨床医のための胃の病理.胃の病理─特に組織像の読み方.医学図書出版,p 291, 1973

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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