文献詳細
増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017
画像所見〔胃〕
蚕食像,ひだの中断・先細り・肥大・融合・接合・周堤(abrupt ending, tapering of the fold, club-like thickening, fusion of folds, fusion of the converging folds with annular formation)
著者: 田中一平1 長南明道1
所属機関: 1仙台厚生病院消化器センター消化器内科
ページ範囲:P.584 - P.585
文献概要
蚕食像は陥凹型胃癌の辺縁にみられる微細な不整所見で,悪性診断の最も重要な指標のひとつである.ひだ集中の有無や深達度,組織型に関係なく認められる1).
蚕食像とは読んで字のごとく,蚕が食べた桑の葉の形態に似ていることに由来した名称である.虫食い像とも呼ばれ,海外ではmoth-eaten,encroachmentと訳されている.
参考文献
掲載誌情報