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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017

画像所見〔胃〕

蚕食像,ひだの中断・先細り・肥大・融合・接合・周堤(abrupt ending, tapering of the fold, club-like thickening, fusion of folds, fusion of the converging folds with annular formation)

著者: 田中一平1 長南明道1

所属機関: 1仙台厚生病院消化器センター消化器内科

ページ範囲:P.584 - P.585

文献概要

定義
 蚕食像は陥凹型胃癌の辺縁にみられる微細な不整所見で,悪性診断の最も重要な指標のひとつである.ひだ集中の有無や深達度,組織型に関係なく認められる1)
 蚕食像とは読んで字のごとく,蚕が食べた桑の葉の形態に似ていることに由来した名称である.虫食い像とも呼ばれ,海外ではmoth-eaten,encroachmentと訳されている.

参考文献

1)馬場保昌,杉山憲義,丸山雅一,他.陥凹性早期胃癌のX線所見と病理組織所見の比較.胃と腸 10:37-49, 1975
2)中村恭一.胃癌の構造,3版.医学書院,pp 227-239, 261-265, 1982
3)八尾恒良,大串秀明.病理組織構築よりみた深達度診断の問題点.胃と腸 12:1157-1173, 1977

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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