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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 画像所見〔胃〕

インゼル,聖域(insel)

著者: 坪井瑠美子1 長南明道1

所属機関: 1仙台厚生病院消化器センター消化器内科

ページ範囲:P.586 - P.586

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定義
 インゼル(insel)はドイツ語で島という意味で,0-IIc型未分化型癌の陥凹内に島状に取り残された粘膜のことを称する(まれに分化型癌でもみられる)1).インゼルの表面に癌組織が認められる場合もあるが,実際には癌の浸潤が少ないことから,日本語では“島状粘膜残存”,“聖域”と呼ばれてきた.ただし,正常粘膜の取り残しなのか,再生粘膜なのかは文献上でも明らかでない.インゼルについて欧米の論文での記述はまれで,早期胃癌の診断学を完成させた本邦で生まれた用語である2)

参考文献

1)小山恒男(編).早期胃癌 内視鏡診断のModalityとStrategy.日本メディカルセンター,pp 7-8, 2011
2)牛尾恭輔.用語の使い方・使われ方─島状粘膜残存.胃と腸 29:1161, 1994
3)阿部清一郎,小田一郎,眞一まこも,他.通常・色素内視鏡による早期胃癌深達度診断─組織型別検討を中心に.胃と腸 49:47-54, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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