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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 画像所見〔胃〕

架橋ひだ(bridging fold)

著者: 阿部洋文1 梅垣英次1

所属機関: 1神戸大学大学院医学研究科消化器内科学分野

ページ範囲:P.591 - P.591

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定義
 粘膜下層以深に病変の主座を置く隆起により周囲粘膜が引っ張り上げられて,隆起の周囲から隆起表面に向かい,橋が架かるように途絶せずなだらかに移行するひだのことをbridging fold(架橋ひだ)と定義される1).この所見を認めた場合,粘膜下腫瘍(submucosal tumor ; SMT)や非上皮性腫瘍を第一に考える.ただし,癌でも粘膜表層でなく粘膜下層以深に腫瘍塊を形成した場合や,粘膜下層にリンパ組織増生(carcinoma with lymphoid stromaなど),線維化,粘液産生を伴う場合にも同様の所見を呈することがある.

参考文献

1)渕上忠彦.架橋ひだ(bridging fold).胃と腸 28:306, 1993
2)長南明道,望月福治,結城豊彦,他.粘膜下腫瘍の形態を示した胃癌の内視鏡診断.胃と腸 30:777-785, 1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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