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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 画像所見〔胃〕

圧排像(compression)

著者: 赤松泰次1

所属機関: 1長野県立須坂病院内視鏡センター

ページ範囲:P.595 - P.595

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定義
 圧排像とは,胃に隣接する臓器(肝臓,脾臓,膵臓,小腸,大腸,食道,リンパ節,腹膜など)によって,胃壁の一部が圧迫される所見である.原因はさまざまで,隣接する臓器の病的腫大(炎症や腫瘍など),囊胞,腸管ガスなどがある.圧排像を認める部位より,原因臓器の推定がある程度可能である.例えば,胃上部前壁の圧排は肝臓(Fig. 1)や脾臓,胃体部後壁の圧排は膵臓(Fig. 2,3)1),胃体部大彎の圧排は腸管などが多い.

参考文献

1)赤松泰次,下平和久,野沢祐一,他.転移性上部消化管腫瘍の特徴.消内視鏡 28:802-809, 2016
2)赤松泰次,下平和久,松澤正浩,他.通常光における胃隆起性病変の鑑別診断.胃と腸 47:1200-1208, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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