文献詳細
増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017
画像所見〔胃〕
文献概要
定義
胃の腸上皮化生はH. pyloriの慢性感染によって,胃粘膜が腸の形質を持つ粘膜に変化する現象で,胃癌発生のリスクと密接に関連している.NBI併用拡大観察で腸上皮化生をみると,上皮の辺縁部(表面)に青白色調の光の線を認める(Fig. 1,2).これが,LBC(light blue crest)で“上皮の表層を縁取る青白い線”と定義されている1).病理組織学的腸上皮化生の診断に有用である(感度:89%,特異度:93%).
胃の腸上皮化生はH. pyloriの慢性感染によって,胃粘膜が腸の形質を持つ粘膜に変化する現象で,胃癌発生のリスクと密接に関連している.NBI併用拡大観察で腸上皮化生をみると,上皮の辺縁部(表面)に青白色調の光の線を認める(Fig. 1,2).これが,LBC(light blue crest)で“上皮の表層を縁取る青白い線”と定義されている1).病理組織学的腸上皮化生の診断に有用である(感度:89%,特異度:93%).
参考文献
1)Uedo N, Ishihara R, Iishi H, et al. A new method of diagnosing gastric intestinal metaplasia:narrow band imaging system with magnifying endoscope. Endoscopy 38:819-824, 2006
2)吉井隆博.腸上皮化生のパターン─特に実体顕微鏡的観察.胃と腸 6:889-896, 1971
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