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文献概要
増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 画像所見〔胃〕
胃粘膜萎縮の内視鏡所見(endoscopic findings of gastric atrophy)
著者: 榊信廣1
所属機関: 1早期胃癌検診協会
ページ範囲:P.613 - P.613
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胃粘膜萎縮は一般的に“組織学的な胃固有腺の減少・消失”と定義される.updated Sydney system1)では,“胃粘膜萎縮は腺組織の減少と定義される.萎縮は粘膜の菲薄化を導き,強い粘膜障害を起こすすべての病的状態の基準となる”と記載されている.
日本人に一般的にみられるHelicobacter pylori(H. pylori)感染胃炎の結果として発生する萎縮性胃炎の場合は,胃底腺が萎縮・消失する変化だけでなく,腸上皮化生,そして腺窩上皮の過形成を伴い複雑な形態をとるのが一般的である.
胃粘膜萎縮は一般的に“組織学的な胃固有腺の減少・消失”と定義される.updated Sydney system1)では,“胃粘膜萎縮は腺組織の減少と定義される.萎縮は粘膜の菲薄化を導き,強い粘膜障害を起こすすべての病的状態の基準となる”と記載されている.
日本人に一般的にみられるHelicobacter pylori(H. pylori)感染胃炎の結果として発生する萎縮性胃炎の場合は,胃底腺が萎縮・消失する変化だけでなく,腸上皮化生,そして腺窩上皮の過形成を伴い複雑な形態をとるのが一般的である.
参考文献
1)Dixon MF, Genta RM, Yardley JH, et al. Classification and Grading of Gastritis. The Updated Sydney System. Am J Surg Pathol 20:1161-1181, 1996
2)Kimura K, Takemoto T. An endoscopic recognition of the atrophic border and its significance in chronic gastritis. Endoscopy 1:87-97, 1969
3)Sakaki N, Momma K, Egawa N, et al. The influence of Helicobacter pylori infection on the progression of gastric mucosal atrophy and occurrence of gastric cancer. Eur J Gastroenterol Hepatol 7(Suppl 1):S59-62, 1995
4)中島滋美,榊信廣,服部隆則.組織学的胃炎のtopographyと内視鏡所見.Helicobacter Res 13:74-81, 2009
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