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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 画像所見〔十二指腸〕

ノッチ(notch)

著者: 佐野村誠1 國弘真己2

所属機関: 1北摂総合病院消化器内科 2広島市立広島市民病院内科

ページ範囲:P.617 - P.617

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定義
 Crohn病に合併する上部消化管病変は,Crohn病の診断基準の副所見のひとつとして取り上げられている(Table 1).その中でも胃・十二指腸病変に特徴的な所見は,胃病変である“竹の節状外観”と十二指腸病変の“ノッチ様陥凹”である.いずれもインジゴカルミン撒布によりわずかに認識できる程度のものから,通常観察でも明らかに認識できる高度なものまでさまざまである.
 十二指腸の“ノッチ様陥凹”は球部から下行部のKerckring皺襞(輪状ひだ)に数本の切れ込みを呈する所見である1).輪状ひだ上の陥凹をノッチ(Fig. 1)と呼び,縦に配列した“ノッチ様陥凹”を呈し,さらに高度になると,ひきつれ所見を伴う(Fig. 2,3).

参考文献

1)長坂光夫,平田一郎.Crohn病胃十二指腸病変.胃と腸 47:755, 2012
2)平田一郎,西川貴士,長坂光夫,他.Crohn病の上部消化管病変の臨床的検討─経過を含めて.胃と腸 42:429-440, 2007
3)渡二郎,佐藤龍,田邊裕貴,他.Crohn病の上部消化管病変の臨床と経過─胃・十二指腸病変を中心に.胃と腸 42:417-428, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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