icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 画像所見〔腸〕

緊満感(expanding appearance)

著者: 髙木亮1 山野泰穂2

所属機関: 1秋田赤十字病院消化器病センター 2札幌医科大学医学部消化器内科学講座

ページ範囲:P.631 - P.631

文献購入ページに移動
定義
 緊満感とは,主に隆起型腫瘍で用いる用語で,腫瘍が深部で膨張性発育を呈するため,腫瘍表面で風船が膨らんだような張りや光沢1)を示す所見のことである(Fig. 1〜4).癌の場合,①粘膜内または粘膜下層に浸潤した癌量が多いこと2),②SM高度浸潤を来すことによってDR(desmoplastic reaction)が生じること,③粘液癌の併存,などがこの所見の出現する原因と考えられるが,単独あるいは合併も含めてNET(neuroendocrine tumor)などの非上皮性腫瘍でも認められることがある.

参考文献

1)河野弘志,鶴田修.緊満感.胃と腸 47:706, 2012
2)味岡洋一.大腸sm癌深達度診断の現状─前向き検討:集計結果の解析と病理組織学的考察.胃と腸 41:1250-1256, 2006
3)大腸癌研究会(編).大腸癌治療ガイドライン医師用2016年版.p 13, 金原出版,2016
4)河野弘志,鶴田修,長谷川申,他.早期大腸癌の精密画像診断2─通常内視鏡による診断.胃と腸 45:801-809, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら