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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 画像所見〔腸〕

陥凹局面(depressed irregular margin)

著者: 工藤進英1

所属機関: 1昭和大学横浜市北部病院

ページ範囲:P.634 - P.634

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定義
 われわれは大腸平坦・陥凹型病変における陥凹を辺縁の性状から棘状,星芒状,面状不整に分類した1).棘状不整とは,陥凹が棘状を呈し,辺縁隆部との段差が明瞭でなく,なだらかに移行する状態である(Fig. 1).一方,星芒状不整は内側に凸であり,面状不整は凸部分が認められない陥凹で,いずれも局面を有する陥凹である.この陥凹辺縁の不整は病変の性質をよく示している(Fig. 2).de novo腫瘍である陥凹型腫瘍では,局面を有する陥凹,すなわち陥凹辺縁の面状もしくは星芒状不整を呈することが一般的である(Fig. 3).一方で明瞭な局面を有さない平坦型病変(いわゆるIIa+dep)では,棘状不整を呈する.

参考文献

1)工藤進英.早期大腸癌─平坦・陥凹型へのアプローチ.医学書院,1993
2)工藤進英.大腸pit pattern診断.医学書院,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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